ニュースリリース
2024年09月25日 掲載
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「令和6年度 難治性疾患実用化研究事業(医療機器・ヘルスケア、疾患基礎研究)」に係る公募「希少難治性疾患の克服に結びつく病態解明研究分野」において、本学医学部助教の村尾直哉博士が研究代表を務めるテーマが採択されました。
〇公募採択された研究課題:「脳内コレステロール合成経路を標的とした脊髄小脳変性症治療のための病態解明研究」〇研究代表者 : 村尾直哉(医学部機能生化学分野・助教)〇研究開発期間:令和6年10月1日~令和 9 年3月31日〇契約(交付)予定額 : 24,000千円(間接経費を除く)〇URL:https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00096.html
△ 村尾直哉(医学部機能生化学分野・助教)
<研究内容>
本AMED事業では、発病の機構が明らかでなく、治療法が確立していない希少な疾病の病因・病態の解明、画期的な診断・治療・予防法の開発を推進することで、将来的な希少難治性疾患の克服を目標としています。
脊髄小脳変性症は運動失調症状を主な症状とする神経系の難病です。脊髄小脳変性症患者の約1/3は遺伝性で、3つの核酸(シトシン・アデニン・グアニン)の配列がコードするアミノ酸(グルタミン)が異常に長く繋がったポリグルタミンタンパク質が、神経細胞内に蓄積し細胞死を引き起こすことから、ポリグルタミン病と呼ばれています。
村尾らの研究グループは、神経疾患と関わる脳萎縮や神経細胞の機能低下に脳内でのコレステロール合成の減少が関わることを明らかにしてきました。本研究課題においては、脊髄小脳変性症をはじめとしたポリグルタミン病における脳内コレステロール合成抑制の病態分子メカニズムを解明することで、ポリグルタミン病の治療を目指した新規分子標的の開発が期待されます。
参考URL:https://nishitoh.jimdosite.com/project/
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